早期発見がカギ!生活習慣病の放置は家計を圧迫する要因に

慢性疾患は長期にわたる治療が必要になるため、その分、医療費がかかり続けることに。予防と早期発見に努め、どのような費用がかかるのかについても、しっかり認識しておきましょう。

初期には自覚症状がなく、重症化してさまざまなリスクが

高血圧症や糖尿病、脂質異常症、慢性腎臓病などの慢性疾患は食事の偏りや運動不足などが原因になることが多く、生活習慣病とも呼ばれます。
初期には、ほとんど自覚症状がないため、気づかずに放置しがちですが、脳卒中や心筋梗塞など重大な病気のリスクが高まります。なかには生活習慣病そのものが重症化し、ダブル・トリプルの慢性疾患を抱えることも決して少なくありません。

1回あたりの負担額は小さくても医療費が一生かかり続ける

高血圧症を改善するための代表的な薬が「降圧剤」で、患者の半数以上が複数の薬を組み合わせて服用しています。血圧が下がらなければ、薬を増量したり、種類を増やしたりすることになり、費用もかさんでいきます。薬のほかには次のような医療費がかかります。

【高血圧症】

後遺症によってはリハビリテーション専門病院や療養型病床に転院することになります。

※降圧剤の薬価は1錠10円から100円程度。自己負担はこの1~3割で、ジェネリック医薬品などを利用すれば、年間の支払額は数万円です。

次に糖尿病の治療にかかるお金の目安を見てみましょう。糖尿病の場合、病気の状態・程度や合併症の有無によって、治療費はかわってきます。食事療法や運動療法で改善がみられない場合は薬物療法が始まり、インスリン注射が必要になると、費用は格段に高くなります。

【糖尿病ネットワークによる費用の目安】

※この平均値に高血圧症や脂質異常症、腎症などの治療を並行して受けている場合は1,000~5,000円加算。

このように、慢性疾患の治療費は驚くほど高額というわけではありません。
しかし、これが数十年、場合によっては一生続くことを考えると、がんの治療費よりも高額になる可能性があり、トータルに考えると、経済的なダメージは大。家計を圧迫する要因をつくらないためにも、定期健診などで早期発見・早期治療を心がけ、かかった場合でも病気を重症化させないことが大事です。

『病気にかかるお金がわかる本』
著者:畠中雅子 黒田尚子
発行:主婦の友社