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施設導入インタビュー

一般財団法人津山慈風会 津山中央病院『健康診断と健康増進のシナジー効果に期待』

津山中央病院 外観 津山中央病院 外観
一般財団法人津山慈風会 津山中央病院 津山中央病院 副院長/システム・事務・健診担当 宮島 孝直 氏
関連事業部 部長/企画・管理部 部長 八木 伸明 氏

歴史ある岡山県津山市に位置し、岡山県北部の地域医療を担う津山中央病院は、国立療養所の民間委譲を受けて1999年に建てられました。県北唯一の総合病院として、また地域の基幹病院としての機能をはじめ、救命救急センターやICU(集中治療室)、SCU(脳卒中集中治療室)、CCU(疾患集中治療室)、HCU(高度治療室)などの高度な医療機能を備えています。また、2004年に健診専用施設「津山中央健康管理センター」を、2014年に温泉施設を備えた健康増進施設「フィットネス&スパ カルヴァータ」、続く2016年には中四国唯一のがん陽子線治療センターを開設。「最先端の日常診療の提供」を目標に、県北地域における健康から医療、福祉までを担う一大拠点を形成しています。

『健康年齢』導入のきっかけと理由についてお聞かせください

フィットネス&スパ カルヴァータ フィットネス&スパ カルヴァータ

2016年の夏頃に提案をいただき、2017年5月に運用開始しました。
医療機関として、『健康年齢』は健診結果を利用者に対してわかりやすくお伝えできることが導入理由です。健診を受けると、一つひとつの項目に対する数値が高い、低いというのを提示されるわけですが、トータルとしての健康状態というのは非常にわかりにくいものです。ところが、『健康年齢』は、自分が何歳相当の健康状態なのかということが年齢で表現されるため、健診結果をわかりやすく利用者にお伝えできます。健診時のオプションとして定期的に測定し、時系列で年齢結果を見ていただくことで、健診のリピーター獲得につなげたいと考えました。
当院の場合は、健診専用施設「津山中央健康管理センター」の隣に健康増進施設「フィットネス&スパ カルヴァータ」を併設しており、『健康年齢』によってこの二つの施設を連携させ、健康診断と健康増進のシナジー効果を発揮するためのツールとしても有効に利用できそうだという期待もありました。
また、運用コストが比較的負担のかからない金額であったことも決め手になりました。

健康年齢通知サービスをどのようにご案内されていますか。

健康管理センター 待合スペース 健康管理センター 待合スペース

現在、以下の3つのパターンでご案内しています。
①健康年齢測定オプション・・・一般の健診・人間ドック受診時に安く手間がかからない「オプション」として健診の受診者に向けて案内。
②健康度測定ドック(一般向け)・・・健康増進施設での体組成・体力測定を組み合わせることで、どうやって健康になっていくかのイメージを沸かせるための商品として案内。
③健康度測定ドック(健康増進施設会員向け)・・・健康に対する意識の高い会員に向けて、②のサービスを会員割引で提供し、定期的な測定を提案。
健診施設、健康増進施設の両施設の受付で積極的にご案内をすると同時に、施設内の受付カウンターや待合スペースなどにポスターやチラシを設置し、告知を図っています。②については、当院との接点がない方への告知となりますので、新聞広告や折り込みチラシを活用してPRしています。

ご案内時の反応について教えてください。

津山中央病院 副院長 宮島孝直氏 津山中央病院 副院長 宮島孝直氏

開始からまだ2ヶ月ほどですが、提案時の反応はおおむね好意的です。オプション料金の980円をプラスするだけで健康年齢が算出できる①については、いわばファーストフードのサイドメニュー的な位置づけです。受付時にスタッフから積極的にお声掛けしたり、受診待ちの方にご案内をお渡ししたりしたところ反応も良く、実施2か月目にして健診受診者の方の約1割の方にご利用いただくことができました。今後はさらに利用者が増え、『健康年齢測定』というサービスが受診者の間で定着していくものと予想されます。
その他のパターンに関しては、利用料金が10,800円(健康増進施設会員向けは4,320円)と多少高額になるということもあり、まだそれほど多くのご利用はありませんが、健康意識の高い会員からは興味・関心をお寄せいただいており、今後の利用者の増加が期待できそうです。
当院としても、②③の更なる利用者拡大に向けて、心臓負荷心電図検査、内臓脂肪CT検査など利用者に関心の高そうな測定項目を追加できるようにするなど、継続的に測定したくなる工夫を盛り込んでいくことを今後検討したいと考えています。

健康年齢通知サービスのご利用者の評判について教えて下さい。

導入してまだ2ヶ月で利用者の数も限られていますが、個人的にお聞きできる方に感想をお伺いしてみたところ、実年齢よりも健康年齢が低かったという方からは、「思っていたよりも若くて良かった」という喜びの声をいただいています。逆に、健康年齢が実年齢よりも大幅に上回ってしまった方で、結果にショックを受けられて健康増進施設に入会する方もありました。この例を見ても、これまで健康意識の高くなかった方への啓発効果はてきめんです。
例えば、ちょっと太りすぎたなというときに「BMI(※)が30ですよ」と数値を示されるよりも、「実年齢が64歳なのに、健康年齢は78ですよ」と言われるほうが、ご本人が受けるインパクトは強いものです。こうした指摘により、健康に対する意識が確実に変わっていくのではないかと思いますし、健康増進施設への入会のきっかけになることも期待できそうです。
※ 体重と身長の関係から人の肥満度を示す体格指数

現在の健康年齢 (指標・レポート含むサービス全般)について、ご要望があれば教えて下さい。

津山中央病院 企画・管理部 部長 八木伸明氏 津山中央病院 企画・管理部 部長 八木伸明氏

実際の年齢よりも若いのか老けているのかを、利用者がアクティビティー感覚で試せるところがこのサービスの魅力です。最近は80歳でもお元気な方が多く、特に年齢の高い方ほど「自分はこれだけ健康に気を付けているのだから健康年齢は若いはずだ」という気持ちがあり、測定をしてみたいと希望されるようです。また、そうした方は健康年齢を維持したり、下げることを自身の若返りの目標とすることで、さらなる健康増進に励まれる可能性が高いと思われます。健康年齢の適用範囲は74歳までとなっていますが、ぜひ、平均寿命くらいまで適用年齢を広げてほしいと思います。
 どの項目が年齢査定に影響しているかという点は分かりやすくて良いですが、医療費に反映される点を具体的に金額で明示できればさらに効果的です。また、健康年齢によって、生命保険などの料率が少しでも変化するようなスキームなどができれば、とても良いのではないかと思っています。

健康年齢に期待すること、健康年齢を利用した貴院の施策についての展望をお聞かせください。

健康管理センター 廊下 健康管理センター 廊下

導入にあたって地元紙などにも取り上げられたことで、病院全体としての知名度アップにつながりました。他にも近隣にいくつか健診センターがありますが、他施設ではまだ導入されていないため、『健康年齢』の導入は他施設との差別化につながるとの期待があります。
国策として「医療費削減」や「健康寿命の延伸」が叫ばれる中、医療機関の「健診」に対する期待は、今後ますます高まるものと予想されます。当院の強みは、ヘルスケアからがんの最終治療までを担うことができる、先進的かつ利便性の高い医療機関であること。健康維持に役立つフィットネスがあり、健診を受けて病気が見つかれば、明日の診察予約を取って帰ることができます。当院としては、『健康年齢』によって、併設する健康増進施設との連携をさらに進め、施設の活性化を図りながら、地域の皆様の健康増進意欲を高めることにも貢献できればと考えています。

どうもありがとうございました。

取材日:2017年6月28日

プロフィール
名称 一般財団法人津山慈風会
事業内容 医療機関、健康関連施設の運営、各種医療サービスの提供
理事長 浮田 芳典
本部所在地 岡山県津山市川崎1756
URL http://jifu.tch.or.jp/